来週より新しく始まります「聴いて奏でるバレエレッスン」
中谷メソッドとも言うべき内容ですが、多くのダンサー達、音楽家とも情報を共有してきた中で作り上げた世界でも数少ない音楽を鍛えるメソッドとも言えます。
クラシックバレエを習いはじめて最初にぶつかる問題はその動きの名前を覚えること、そして動きを覚えることだと思います。
バレエはプリエから始まりグランバットマン、リンバリングまで、そしてセンターではグランワルツまでと様々な種類の動作とその名前があります。
先生の注意が全て音楽の注意であることをご存じですか?
それは先生ですら気付いていないことかも知れません。
なぜならそれを長い時間掛けて養ってきたからです。
今更自転車の乗り方についてどうして乗れるようになったのか疑問にも持たず、記憶もしていないことと同じように、プロダンサー、そして教師の方々もなぜ回れるのか、なぜ脚が上がるのかについてあまりハッキリとした説明を行うことが出来ません。
自転車を乗るよりも前からバレエを始め、回転をし、脚を上げてきたのだから、しょうがないことでもあります。
プロダンサーの踊りと一般の方の踊りの大きな違いは身体の強さや使い方ではなく、音楽の聴き方、取り方にありました。
そしてバレエ教師が伝えたい本当のこと。
バレエ教師、ダンサーの方々にクラスレッスンについて一番大事なのは何かと問えば、100人中100人が「基礎です。」と答えるでしょう。
なぜそう答えるかといえば、実践で踊り続けている経験上、そしてプロの基準を作っていく為に基礎が最も大切なことを知っているからです。
しかし実際のクラスレッスンではどうでしょう?
90分のクラスレッスンの中でプリエから始まりグランワルツまで、クラシックバレエでは様々な動きを覚えなければいけません。
基礎が大切なことを知っているはずなのに、基礎に費やす時間がないのが現状です。
そこにプロが集まればプリエについて何時間でも議論することが出来るでしょう。
けれどクラスレッスンではそれを伝える時間がないのです。
身体の使い方を丁寧に一つ一つ伝えたいけれど、それに使う時間がないのです。
またそういったレッスンが合ったとしても、そのクラスの時間に何か予定があったり、そこに行く時間が生徒の側に無かったりもします。
これからここでレッスンしていくのはバレエ教師、バレエダンサーが本当は時間をかけて伝えたいバレエの世界です。
ぜひ新しい体験を一緒にしていきましょう!