Ballet du Cielさんでのジュニアジャイロキネシスクラス

土曜日Ballet du Cielさんでのジュニアクラスをありがとうございました。

 

今日最初は棒を使った体幹トレーニングやバレエへの活用方法についてお伝えしました。

 

ダンサーはレッスンの時間よりも自主練習の時間の方が長くなったりもしますが、先生やトレーナーなど見てくれる人がいない状態でトレーニングや自主練習をすることで型が崩れ、上達に繋がらないだけでなく身体の調子を崩す原因にもなります。

昔と違い今は様々なトレーニンググッズもありますので、そういった道具で基準を作りながら型崩れを防ぎより良い身体の使い方やパフォーマンスの向上に繋げていってもらえたら嬉しいです。

 

後半はバレエ音楽の聴き方とその音楽を身体で奏でる方法、レッスンの意味や一流と呼ばれるダンサー達の動画の分析と解説とを行いました。

 

世界で活躍するトップダンサー達の動きが何故素早く正確で、かつ優雅に見えるのか。

その答えは音楽に隠されています。

普段のレッスンでまず教わることのない音楽について知ることがとても重要です。

 

 

音楽にあるテンポ、リズム、メロディ、そしてハーモニー。

それらがダンスを踊る上でどのように影響しているのか。

普段何気なく聴いている音楽について改めて考えてみることで聴き逃してた世界があることに気付きます。

そしてバレエが単なるパフォーマンスではなく芸術である理由にも繋がります。

 

なぜ体幹を鍛える必要があるのか。

それは人よりも一回転でも多く回る為、少しでも高く脚を上げる為、飛ぶ為と現在はそのような方向に向かっていますが、本当の理由は「そこにそのような音が存在しているから」です。

その音を埋める為のテクニックの一つとして回転や高さがあるのです。

 

 

音楽に関しては「センス」の一言で片付けられてしまうことが多いのですが、「センス」は言い換えると「チョイス」でもあり、それは訓練出来るものでもあります。

 

そこに音楽があり、音があり、その音に対して身体をどのように動かすか、動かしたくなるか、または動かすべきか、動かさざるべきか、それらは教育の結果、またはそれまでの生き方によって変化していくものです。

 

音楽について知ることで分かることは、音楽の聴き方が分からなければ、見えてくる世界も全く別のものであるという事実です。

教師と生徒、振付家とダンサーの間に溝があるとするならば、その溝を生み出している大きな原因はお互いの中で鳴っている音楽の不一致だと考えられます。

 

フィジカルもまたその音楽によって変化していくものですが、ダンスをする上で音楽は神様のような絶対的な存在でもありますので、その音楽への理解を深め、実践していく為の時間を引き続き持っていきたいと思います。

 

音楽についてはクラスをはじめ、教師の為の勉強会、そしてジャイロキネシス&ジャイロトニックトレーナーの為のリズム感を養う為のWS等でもお伝えしていきますので、興味のある方はぜひいらしてください。

 

今日も有意義なお時間をありがとうございました。