引き算、そして±0の身体へ。

身体が健康な状態。

それは+、−で考えるならば、±0の状態です。

怪我をしているとしたら、その健康状態から考えるならばマイナスであり、「とっても良い状態」これは捉え方が難しいですが、その状態があるならばプラスでしょう。

パフォーマンスが向上している状態もプラスと呼べると想います。


今の自分の身体を振り返った時、この±0から考えてどのような状態にあるか。

そして、自分が目指しているゴールに向かおうと考えた時、まず何を最初に行うべきか。

大概の場合は±0の状態を知ることから始めてみると良いと想います。


自分でも気付かないうちに、痛みに対して慣れてしまっていたり、身体を詰めて使うことを心地良いと感じていたり、感覚がズレてしまっていることも多く見られます。

特に怪我の絶えない方はそのような傾向があると想います。


よく言われる「身体の声を聞く」ということは、今持っている身体への感覚、あてにしている感覚を一度手放すということから始まります。

新しいものを取り入れる、追加するのではなく、手放す、削っていく作業です。

それがないと安心しない、落ち着かないのは気持ちがそうであって、必ずしも身体が欲していることではないこともあります。


明らかに胃腸が弱っている時、食欲に任せて好きなものを好きなだけ食べたら胃腸を壊すように、身体もそうであると想います。

例えば風邪を引いている時、熱がいつまでも下がらず続いてる状態。

そうなったらさすがに病院にも行くでしょうし、治そうと努力すると想います。

身体への痛みも同じです。

身体の痛みとなると急にその反応、身体からの声を無視し出します。

でも胃腸が弱っている時や風邪をひいている時と同じです。


「身体が痛い」


その先にはやはり「身体が痛い」しかありません。

もし今身体が痛いとしたら、その原因を探し、痛みを取ろうと努力すること、時間を作ることが必要です。

必ずしもマッサージ等ではないかも知れません。

トレーニングをすること、正しく身体を使うことも必要ですし、そちらの方が経験上大切です。


なぜ身体が痛いのか。

なぜ同じことをしていて身体が痛くない人がいるのか。


その問いがあるとしたら答えは二つです。


一つは、身体の使い方。

痛みがある人は痛みがあるように身体を使っているし、身体が痛くない人は痛くないように身体を使っています。

なので、身体が痛くなく同様のことが出来るよう動作の分析、感覚のズレを調整していく必要があります。

みんな誰だって痛くない方が良いのですが、身体を動かす指令が間違っていたり、ズレていたりすると、正しく身体を動かせない(この場合は痛みがないように使う方法)結果、身体が痛くなります。


どのようにしたら身体を痛くせず動作していけるか。


誰しもに当てはまることもありますし、一人一人違うこともありますので、一緒に痛みのない身体の使い方を探していけたらと願っています。