今日も昨日同様に押す、伸ばす、張るの確認と身体の触れ方、アームスの作り方からお伝えしました。
ポイントとなる骨や方向の整理、そして人に触れることで身体に入ってくる情報を整理していくこと、相手の身体を通して自分の中にあるイメージをクリアにすることを行いました。
そして次は姿勢について。
不良姿勢と呼ばれるオーソドックスな4パターンを体験し、それぞれのタイプの特徴と体験をしました。
良い姿勢を作るのはとても難しく感じますが、悪い姿勢が分かると面白いもので良い姿勢も分かるようになります。
怪我の功名とも言うべきものですが、前向きに捉え自分にとって良い姿勢を作っていけるよう日々考えていきましょう。
そして、深呼吸から引き出す不良姿勢と良い姿勢の作り方、肋骨と骨盤の関係、その動きを実際に触れてみて覚えること、または実践してみることを行いました。
言葉では教えてもらったり、聞いたり、分かったつもりになっていますが、実際に触れることでどれだけ骨やその関節が動いているのかクリアに分かるようになります。
自分の身体でそのことを実感するのはとても難しいことですが、人の身体を通して自分に起こっていることを客観的に体験することで先生方の注意の意味が良く分かるようになります。
言葉の意味を知るということは、決して言葉を知ることではなく、身体で体現出来て初めて知ったことになること。
ダンスという表現、身体で表現することの根本的な意味でもありますので、引き続き体験をしながら訓練を重ねていってもらいたい内容です。
次に最近ずっと行っている体幹とアームスの関係をお伝えしました。
アームスを味方に付けると様々なことを一つの動作で行えるようになります。
軸やバランス、ターンアウトに繋がるもの、アラベスクの脚を高く上げたり、アレグロを安定させたりと本当に様々なことが上手くいくようになります。
なぜなら身体は繋がっているからです。
長く安定した踊りを行っていくにはアームスの機能を理解することが必要ですし、アームスの機能を理解することで身体の負担を減らすことにも繋がりますので、ぜひ覚えていきましょう。
さらに今回のテーマとなっている骨盤について。
引き上げとターンアウトを行う上で骨盤の向きを正しい位置に持っていくことは欠かすことが出来ません。
だいたいの場合は骨盤が前に倒れる前傾と呼ばれる状態になっていますが、そこから分かる意味、身体への負担、バレエの動作への影響等、様々なことを整理し、体験して頂きました。
特にターンアウトについての考え方や身体の状態を理解するには少し頭を冷やしていく必要があります。
それまで熱心に挑んできたターンアウトというものに対しての考えを整理することで道が開けていきます。
本当にシンプルなことですが、間違ったイメージ、間違った捉え方、間違った感覚と、バレエを踊る上で障害になっていることが数多くあります。
先生に言われて分かっているけれど直せないのは、その意味を身体で理解していない、結局は分かっていないからです。
その意味を身体で理解した時、今まで行っていた多くの動作、それは怪我をする原因であったり、引き上げやターンアウトが出来ない原因であったり、脚が上がらない、バランスが取れない、回れない原因であったりしたものが、今までの身体の使い方であることに気付き、そのような身体の使い方をしなくなる、または自らしたくなくなるのです。
言葉の意味を理解する
それは本当に難しいことです。
今までその身体の使い方で来てしまったので、急にそんなことを言われても困る、またはその使い方で全てを修正するには時間が足りない等の問題が起きますが、それも本当の意味で理解が出来たなら自ら直していくようになるでしょう。
今日の最後は身体の反らせ方とアラベスク、ドゥヴァンの脚を高く上げること、そのポジションについてお伝えしました。
今日行った全てのことを合わせていくとアラベスクで腰を痛めず脚を高く上げ、さらにバランスが取れることも分かります。
アラベスク、ドゥヴァン、アラスゴンとそれぞれに身体の使い方が異なりますが、一番使うであろうアラベスクを理解することは踊りへの自信にも繋がりますし、単純に踊ることが楽しくなります。
身体の使い方を知ることは、美しく踊ることはもちろんですが、怪我のリスクを減らすことで、安全に長くダンサー人生を送る上で必要不可欠な技術でもあります。
バレエ集中講座最終日の明日はもう少し踊るということにも繋げていこうかと考えていますので、ご興味のある方はぜひお気軽にご参加ください。
明日も楽しみにお待ちしています。
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