ジュニアメンタル講習会

今日は国立スポーツ科学センター女性アスリート育成・支援プロジェクトメンバーである瀧田絵美さんをお迎えして小学校5年生から中学生までのお子様とその保護者の方とのメンタルトレーニング講習会を行いました。

 

メンタルトレーニングとは何か、メンタルとは何か、物事の受け取り方、レッスンノートの書き方、日々のメンタルトレーニングについて、呼吸法とリラックスについて、性格診断テスト実践編、必ずやってくる思春期について、思春期での心と身体、環境の変化、ダンサーが置かれている環境と心の問題について、それに対処していく為の方法、人生とダンスについて、実際にバレエのレッスンを行い、その前後の心と身体の振り返りを行いました。

 

すぐ出来ることとして特にバレエを習っている子ども達にとってレッスンノートの書き方は重要ですね。

日々記録するものだからこそ、一番確実なメンタルトレーニングであるかも知れません。

今回このような講習会を行ってみて感じたことは、先生や友人達、保護者の方も含め、誰にも影響されず冷静に分かり易く心の問題と向き合う時間は、忙しく振り返る時間の少ない現代の子ども達にはとても大切な時間となるということです。

 

もちろん日々お子様のことを考え一生懸命応援し続けている保護者の方にも、その不安を取り除き安心してフォローし続ける為にも必要な時間になると想います。

また、教室外の専門家による第三者の目や意見をみんなで聞き、振り返り、時間をシェアすることも長い時間を一緒に過ごしていくバレエ教室という空間には必要だと想いました。

 

現在の日本のバレエ界ではフィジカルトレーニングやボディケアを行える場所や人は増えましたが、今回のようにメンタルについて専門家から直接お話を伺いし、実践出来る場はプロのカンパニーを含め皆無に近いと想います。

 

個人的には「人間教育の一環」としてのバレエレッスンと考えているので、心技体の心の部分をサポートする為にはもちろん、これからの人生を自信を持って送っていく為にも必要な時間だと想います。

 

仮に今コンクールで上位入賞するのが目的であっても、必ずその先があります。

それがバレエ団に入ること、バレエ団でプリンシパルになること、今想う夢、叶えたい夢があったとしてもその先が人生には必ずあるのです。

 

将来という不明瞭なものへの対処や準備をしておくこと、そういったものへの知識を持つことも安心して生きていく為にとても重要なことだと想います。

バレエはもちろん、バレエ以外の日常生活を健康的に過ごして貰う為にもスタジオではまずは月に一度のペースでも開催していけたらと想います。

 

今日は貴重なお時間を本当にありがとうございました。