Ballet du Cielさんでのジュニアジャイロキネシスクラス Vol.11

毎月隔週の日曜日に担当させて頂いておりますBallet du Cielさんでのジュニアジャイロキネシスクラス。

今回はみんなの希望もあり、バランストレーニング、体幹トレーニングをしっかり行いました。

身体の背面をはじめ、クラシックバレエを踊っていると使う筋肉の場所も偏っていきます。

その偏りを調整する為にも、身体の前面のトレーニングも大切になっていきます。


まずは、軸とお腹の意識、バランスが本当に取れているかどうかをストレッチポールを使ったバランストレーニングで確認をしました。

ここでは「歩く」という動作になりますが、軸足で身体を支え、一歩足を出すという動作の中でも実はお腹を使えず、誤魔化して身体を使ってしまっていることに気付いてもらいました。

その偏りがある中でレッスンやリハーサルを行うと、もっともっと大きく強い身体の使い方の偏りが生まれ、使う場所、使わない場所の差が大きくなるだけでなく、一方の負担も増えていきます。

それが要因となり、疲労が増し、怪我にも繋がりますので、小さな子でも簡単に行えるこのようなバランストレーニングはとっても有効であると考えます。

まずは自分の身体を知ることからはじめ、それぞれの身体の条件を踏まえ、しっかりとコントロールしていくこと。

それを軸とし、次の体幹のトレーニングを行いました。

これはジャイロキネシスでは「キャットバック」と呼ばれるエクササイズですが、強い体幹を作り、引き上げることで床をしっかりと押し、関節に寄りかからないようにするエクササイズです。

「引き上げ」がなぜ必要か。

そこには沢山の意味が含まれていますが、何よりもまず「関節の負担を減らすこと」にあると想います。

この意味を体感するのはとっても簡単な方法で出来ますが、引き上げを行わず、関節に寄りかかった状態でバレエはもちろん、日常生活を行うと、関節の負担が増え、やはりそれが要因となり腰を痛めたり、股関節や膝、足首を痛めたりします。

「引き上げ」はどの先生もお話させれるバレエの一番大切なテクニックの一つですが、体感のしづらい曖昧で漠然とした言葉でもあります。

その意味を体感出来ると、身に沁みて、引き上げようと努力出来ますので、今後もしっかりと伝えていこうと想っています。


キャットバック後は子ども達が一番に苦手とするサイドのトレーニングを。

少しフロアバレエの要素も加えながら、誤魔化して使わないよう、意識しなければならない場所を特定しながらトレーニングを行ってみました。

バレエにおける「軸」とは、ほとんどの場合片足でのバランスでもあります。

その片足でのバランスに必要なのは、「軸側の体幹、軸足の強さ」です。

ここが安定すると、反対側の動かす方の脚は自由になるので、自然に脚も上がり、ターンアウトも出来るようになります。

バレエではどうしても動かす方の脚に意識が集中してしまいますが、軸側がとっても大切で、そこさえしっかりと出来れば、動かす方の脚はどうにでもなるものです。

このサイドの強さを作ることも、身体の偏りや負担を減らすこと=身体のケアにも繋がる内容ですので、今後も行っていこうと想っています。


そして、最後は「反る=胸を上げる=アーチ」についてのエクササイズ。

ジャイロキネシスでは「スフィンクス」というエクササイズになりますが、腰を使わず、胸を上げ、脚を遠くに伸ばすことで上げていくエクササイズです。

小さいうちは全身も柔らかく、何でも腰を使い脚を上げたり、姿勢を維持したりしてしまいますが、年齢を重ねる内に、体重も増え、身体の硬くなるので、中学生くらいで腰を痛めてしまう子も多いです。

ここでも体幹をしっかりと使うことで腰を守り、胸を上げ、脚を上げる練習を行いました。

今回はこのスフィンクスのシリーズに加え、バレエのパッセの動作も加え、体幹の強化とターンアウトの強化も行ってみました。

ターゲットとする筋肉をしっかり使えるようにすることは、身体を誤魔化して使わないことで、身体の偏りや癖を無くし、踊る際の身体の正確なコントロールと、それに伴う負担をも減らすことが出来ます。

バレエを踊っていく際の怪我や痛みの多くは、間違った身体のコントロールを出発点としていると想います。

最後はフロアでの股関節をはじめお腹を伸ばすエクササイズで締めて使った身体のパーツをしっかり引き伸ばし終わりました。


美しさ=健康をテーマに今後もジュニアジャイロキネシスクラスを行いますので、お子様の健康とバレエライフを応援したい保護者の方もぜひ一度Ballet du Cielさんに子様と一緒にいらしてください。


Ballet du Ciel

http://balletduciel.com