バレエとジャイロキネシス

ジャイロキネシスとの出逢いは、たぶん一番最初は東京バレエ団時代にクラス指導をして頂いていた首藤康之さんだと想います。

首藤さんはそれをジャイロキネシスとはおっしゃっていませんでしたが、当時教わっていたレッスンの中では引き上げやアームス、タンジュやロンドでの股関節のアプローチ方法、バレエでの動き方、表現の仕方など、後にジャイロキネシスの勉強をした際に、それがジャイロだったと知りました。

もちろん首藤さんご自身が様々なトレーニングを試される方なので、あらゆる経験の中で得たものを分かりやすく伝えてくださったものだとは想います。

スタジオレッスンにご一緒した際は、首藤さんが呼吸などもかなり意識してレッスンを行っていたので、当時はただ真似をしていただけでしたが、それでも真似して呼吸をしていくことで、個人的なちっぽけな話ですが、大嫌いだったアダージョが大好きになったり、バランスが取れるようになったり、痛かったバレエが、痛みのないものに変わったりと、もの凄い変化を体感したものでした。

現在でも首藤さんが担当されているクララの連載記事を読むと、当時指導して頂いたことが鮮明に想い出されます。

 

バレエ団を退団後に学んだジャイロキネシスの各コースでは、宮内真理子さんから「クラシックバレエに求められる究極的な身体の強さ」を、ロビンズ森山尚子さんからは「人との向き合い方と考え抜く力」を、エリカ・ハッサンさんからは「際限のない身体の解放」を教えて頂きました。

 

ジャイロキネシスの認定資格を取得してからは、ほぼ毎日行っているクラスの中で、身体のつながり、バレエに求められる動き、痛みとそうでないものの差、力とは何か、そういったものにも以前よりも多く気付けるようになったと想います。

ジャイロキネシスを通じて、身体に無理のない、心地良いバレエがあること、その他のジャンルの踊り、スポーツも含め、現状の悩みを変えることが出来るということを知って頂けたら嬉しいです。

そして、そのような気付きをしっかり体験し、習得して頂けるようお伝え出来たらと願っています。