佐々木達也さんによるフロアバレエWSを開催致しました♪

今日は関西より佐々木達也さんをお迎えして第二回目となるフロアバレエWSを開催致しました。

前回いらしてくださった方も多く、二回目となる今回はさらに深く実感を得たのではないかと想います。

 

フロアバレエは自分自身の身体との向き合い方、バレエが上達する為の明確なアプローチ法、そして怪我を予防する為のチェック方法や修正の仕方などを教えてくれる素晴らしいメソッドです。

 

「なぜ出来ないのか」、または「なぜ出来るのか」、そして「どうしたら出来るようになるのか」

 

雲を掴むようなバレエレッスンにおいて、佐々木さんのクラスではその答えをクリアに導き出してくれます。

正直、バレエの上達においてこれほど近道となるものも無いのではないかと想います。

 

それはなぜかというと、ほとんどのメソッドは直接バレエとは関係ないからです。

 

フロアバレエなど直接バレエに関係しているもの以外のメソッドは、そのメソッドを伝えるトレーナーやインストラクターがバレエに精通しているか、それを受ける方がそのメソッドをバレエの動きや状況にしっかりと変換出来るかが鍵になります。

残念ながらほとんどの場合はそれをバレエに繋げることが出来ていないように感じます。

そのメソッドで腹筋などが出来るようになっても、バレエクラスでいつもお腹を注意されたり、一向に上達が見られないなどの経験は多々あると想います。

もちろんしないよりはした方が良いです。

ですが、限られた時間の中で、効率良く上達を求めるならば、このフロアバレエのメソッドはとても強い味方になると想います。

また大切な考え方の一つですが、練習をすればするほど身体は傷つき壊れていきますので、いかに効率良く練習していくかが、長く踊っていく為のコツでもあると想います。

 

このフロアバレエのメソッドでは、直接バレエの動きを行っているので、なぜお腹が出てしまうのか、なぜ脚が上がらないのか、なぜバランスが取れないのか、なぜ回転が出来ないのか、なぜアレグロが出来ないのか等、バレエの一つ一つの動きの「なぜ」を解決してくれます。

もちろん、すぐに出来るようになるわけではありません。

でも何を訓練すれば出来るようになるかの答えを明確に教えてくれます。

どんなレベルであっても一人一人に腑に落ちる形で体験をさせてくれます。

遠回りもせず、道に迷うことも無く、着実にゴールに向かって進んでいくことが出来ます。

今回ご参加くださった皆さんはそのことをしっかりと受け止めたのではないかと想います。

また次回の開催もお願いしようかと考えていますので、今回ご参加された方も、ご参加の叶わなかった方もぜひ楽しみにしていてください。

 

僕自身としては、このような他のメソッドの方とクラスをご一緒させて頂くことで、僕自身が日頃お伝えしているジャイロキネシスというメソッドがどのようなポジションに当たるのか、また、どのようなことを皆さんにお伝え出来るのかを強く考えさせられる良い機会となっています。

実際は結構勇気のいることではありますが、このような機会を頂けることで、より自分自身の芯もしっかりしてくるので、いつもお伝えしてる内容に責任を持つ意味でも一つの試練として企画させて頂いています。

 

フロアバレエとジャイロキネシスは求めるものは怪我の予防、テクニックの修正など同じ部分ももちろんありますが、ポジションとしては対極にあるような気がします。

「クラシックバレエの為」というはっきりとした目的のあるフロアバレエというメソッドに対して、残念ながらジャイロキネシスは「バレエの為のメソッド」というわけではありません。

ジャイロキネシスの目的は、人間の身体の根本の部分を良くすること、状態を良くすること、それは例えば子どもの頃に返ったような身体と気持ちを取り戻すこと、どんな動きにも対応出来るようにすることを目的としているのではないかと想います。

ですので、バレエをされる方用に並べるとするならば、ジャイロキネシスというものの先にフロアバレエがあり、フロアバレエの先にクラシックバレエのレッスンがある。

少しずつバレエに向かって型を作っていくと考えると、ジャイロキネシスはそんな位置づけになるのではないかと想っています。

(と言いつつ、ジャイロキネシスを作った方がバレエダンサーの方なのでバレエの動きに直接働きかけることは出来ますし、僕自身バレエ講師ですので、ジャイロキネシスからバレエという流れはお伝え出来ますが、ジャイロキネシスで得た身体の体験を活かし、クラスでは通常のバレエとはまた違った身体を労る優しいバレエの在り方をお伝えしています。)

 

いつもクラスでお伝えしていますが、「どんな動きのジャンルの型にもはまるよう柔らかく強い生地作り」を心がけてジャイロキネシスでは行っています。

生地が型からはみ出しているからこと、形が出来る。

それは色んな形のクッキーを作る作業のようなものです、

型にはめる前のその最初の生地を作る作業がジャイロキネシスです。

その身体を作った先に何が待っているのかは、お一人お一人の目標により変わると想いますが、それぞれのゴールに近づく為の基礎的な身体作りをぜひジャイロキネシスのクラスで行って頂けたらと願っています。

 

これからも色んなジャンルの講師の方々のお力を借りながら、皆さんに最高の体験をして頂けるよう、引き続きワークショップなどを企画していきますのでぜひご期待ください。