ボーイズバレエクラス♪

今日は個人的にも初となるボーイズクラスを行いました。

留学先から帰国中の子、留学前日の子、コンクール間近の子とそれぞれに頑張る男の子たちに、身体のケアとトレーニングについてお伝えしました。


今日想ったことはやはりバレエ以前の身体の使い方、人間として基礎的な関節の動きをマスターすることの重要性です。

バレエという特殊な身体の使い方の前に、基本的な人間の動作「立つ、座る、歩く、踏み込む、しゃがむ」等を正確に行う為の身体の使い方、感覚を掴むこと。

その際にバレエの「引き上げ、ターンアウト、つま先を伸ばすこと」等の動作があることを覚え、一つ一つクリアにトレーニングしていく必要があります。

そして、自分の身体をある程度自分でケア出来るスキルを持つことは、プロダンサーとして長く踊り続けるには必要です。

ただ身体を酷使する為の方法ではなく、癒す方法も知っておくこと。

自分の身体をある程度自分でケア出来るスキルを持つことは、公演回数も多く、国内外でのツアーを回るプロダンサーが怪我をせず踊り通すには必要なスキルです。

特に近年はコンクールが乱立し、基礎的なトレーニング無しに年齢に合わない動作を繰り返し行わせてしまう日本のジュニアバレエの現状を考えると自分の身を守る為にも絶対に必須とも言える能力だと考えます。

僕がバレエ団在籍時に見た世界のトップダンサー達が行っていたトレーニングやストレッチ、舞台までの過ごし方。

特にタマラ・ロホさん、アリーナ・コジョカルさん、スティーブン・マックレーさんが熱心に行っていましたが、英国ロイヤルバレエ団をはじめ、その国を代表するカンパニーが行っていること、プリンシパルダンサー達が取り入れていることを、幼いうちから行っておけば、高い負荷を求められるダンス時の身体の負担を減らし、大切な成長期の身体を守ることが出来ると想います。

バレエの姿勢矯正力を甘くみてはいけません。

バレエは姿勢に良いと言われますが、バレエは人間本来の動作をバレエ用に矯正し、出来なくしてしまうことも多々あります。

また、間違ったレッスン指導で身についてしまった身体の使い方を変えるには時間も沢山必要となります。

その姿勢や動作でついてしまった癖や筋肉、アライメントの崩れなども修正するにはとても長い時間を要します。

バレエはもちろん、基礎的な身体の使い方を知ることは、学校での体育、部活動、外で遊んだりと、バレエ以外の動作も行う成長期の子ども達には必要です。

バレエ以外の身体の使い方もしっかり覚えること。


引き続きこのような機会を設けてお伝えしていきたいと想います。