ジュニアマスタークラス

クラシックバレエは数あるお稽古事の中でも特に型に厳しく、そして高い身体能力を求められます。

お稽古をしていく中で、この型に無理矢理にはめようとして身体に負担がかかり、痛みだけでなく、バレエ障害が発生します。

子どもだけでなく、大人の方も同様のことが言えますが、今の自分の身体の能力に正直に、一つ一つバレエで求められる型に近付いていき完成を目指すことが、怪我をすることなく上達し、そして長い年月踊り続ける為に必要なことだと想います。

 

先生や周りの生徒さんたちに気を遣ってしまい身体が痛いにも関わらず無理して動き続けることによって、ほんの少しの身体の違和感から慢性痛になったり、疲労骨折などの大きな怪我にまで繋がってしまうことがあります。

それは幼少期に限らず、負の遺産として成人を過ぎてもなお残ってしまうものでもありますので、スタジオでは痛みに対して正直に、そのことをしっかりと口に出せる環境でもありたいと願っています。

 

指導においては、お一人お一人の身体や感覚の違いがあります。

X脚のお子さんとO脚のお子さんでは、バレエというゴールは一緒でも感覚というものが真逆です。

ただ単に「引き上げて」や「お尻締めて」、「膝と膝をくっ付けて」のような指導ではなく、まず何よりも安全に、その日のその子の状態にあったアドバイスをお伝え出来るように。

それがジュニアバレエクラスにおいて一番に願っていることです。

 

また、お子さまはバレエだけが生活の全てではないので、学校での体育や普段の姿勢なども含め、身体の使い方を学ぶ機会を作って行くこともジュニアクラスでの願いです。

 

近年、バレエダンサーはクラシックなバレエだけでなく、現在のバレエ、そしてコンテンポラリーダンスのテクニックも益々必要となっています。

いきなり専門性のあるダンステクニックを習得するのではなく、その準備として幼い頃より柔軟に、自由に自分の身体をコントロール出来るよう、体幹トレーニングやジャイロキネシスなどのメソッドをお伝えしています。

 

お一人お一人が安全に着実に、自信を持って楽しくバレエを踊り続けることが出来ますよう心より願っております。