今日はバレエジャポンが協賛しているJapanInternationalBalletさんが企画しましたニーナ・アナニアシヴィリさんによるワークショップ&カンパニーオーディションにて撮影、取材を行ってきました。
ワークショップではニーナさんのバレエへの愛情溢れる熱のこもった指導が繰り広げられました。
バレエに大切なターンアウト、体幹、ポジション、角度、音楽と最も基本的なことがどれだけ大切であるか、何度も何度も繰り返しアドバイスされていました。
また、プロダンサーとは何であるか、バレエとは何であるかといったこともハッキリと語ってくださいました。
カンパニーのディレクターでもあるニーナさんの言葉は、言い換えると就職先の社長や面接官の言葉でもあります。
今日参加したダンサー達はどういったダンサーを求めているか、求められているかといったことが経験としてクリアになったと思うので、それだけでも十分価値があったと思います。
個人的にも指導者として、最も基本的なこと、根本的なことを大切にしてきているので、何がバレエで何がバレエでないか指導内容の方向性について答え合わせも出来たので、より自信を持つことが出来ました。
生きながらにして既に伝説的なバレリーナであるニーナさんのバレエへの想い、姿勢を見ることが出来て本当に貴重なお時間に感謝です。
そして、今日ハッキリと思ったことは、やはり言葉の意味を身体で理解していないダンサーが多いことです。
言葉の意味を身体で理解してもらえるようトランスレートするのが最も得意なことであり、僕の役割だと思っているので、そういった点でも自分の仕事の方向性がハッキリ出来た時間となりました。
もっともっと上達出来る、良いダンサーになれるのに本当に勿体無いですね。
先生の言葉の意味が分からない人、知りたいのに手段がない人、教えてもらえていない人はぜひ僕のところに来て欲しいです。
いくらでも上手くなります。
そしてワークショップ後はニーナさんと共にお食事へ。
日本と世界のバレエについて、世界各国の現状、現在のバレエとニーナさんが求めるバレエについて、みんなYouTubeばかり見ているけれど、過去の絵画や彫刻等、美術品から学べるものがどれだけ多くあるか等々、貴重なお話を数々お聞きすることが出来ました。
すべての感性が彼女を作り上げている要素なので、それらのお話をお聞き出来て心震えるお時間でした。
さらにご本人から若い頃のお写真含め、バレエの美術館があったならそこに飾られるであろうお宝のようなお写真や映像の数々をニーナさん自身の解説付きで見させて頂きました。
ニーナさんが芸術監督を務められているジョージア国立バレエ団の日本人ダンサー達の活躍ぶりも映像と解説付きで見させて頂きましたが、とっても信頼してくださっていて彼女、彼らの活躍を同じ日本人としてとても嬉しく思いました。
ニーナさんの溢れるバレエへの愛情に直接触れることが出来て幸せです。
それと同時に、より多くの方にその想いに触れる機会が作れたらとも思いました。
東京バレエ団ではシルヴィ・ギエムさんやマニュエル・ルグリさんといった世界でも超一流のダンサーのバレエへの姿勢を見てきましたが、ニーナさんも全く変わらず同様に深いバレエへの愛情と人間愛を持った方でした。
凄い人はスキがなく本当に凄い。
何よりも想いがハッキリしていてシンプル。
そういったことも改めて答え合わせが出来たので僕自身もこれからの活動に活かしていきたいと思います。
また何かでご一緒すると思いますので、報告をお楽しみに!
まずはニーナさん自身の言葉をもっと発信出来たらと思っています。