僕が東京バレエ団在籍時に何度かいらしてくださった元パリ・オペラ座バレエ団エトワールのジャン=ギョーム・バール先生。
彼はレッスンの時いつもこう言っていました。
「バレエは数学です」
最も印象に残っている言葉で今も忘れることの出来ない言葉です。
この言葉の意味をずっと考え、そして実践し、今に至ります。
あらゆる面に対して、バレエが緻密に計算され、出来上がってきたものであることを痛感する日々です。
それは何もフィジカルにとどまりません。
日本のバレエにおいて一番足りない部分がこの積み重ねの部分です。
小学校を出ないものは中学校、そして高校へは進学出来ないのです。
本当の意味でのバレエ学校のない日本のバレエ、そしてメソッドのない日本のバレエが必ず直面するのもまたこの部分ですが、少しでも理解の進んだ僕自身の智慧が皆さんの役に立つことを願っています。
とっても簡単なタイトルですが、このシリーズはこうした思いから生まれたものです。
「わかるシリーズ」
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