ジュニア講師バレエワークショップに寄せて

今日は夏のワークショップ最後の企画となるジュニア講師バレエWS。


「どうしてだろう」、「なぜだろう」、「どうやったら伝えられるのだろう」を大切に。


バレエ団在籍時に見ていてもそうでしたが、バレエダンサーは待ちの姿勢な方が多く、振付家との共同作業、作品に対してのアイデアを出すこと、自分の気持ちを公の場で表すことがとても苦手です。

オペラや芝居、ミュージカルの世界を経てバレエの世界に入ったので、余計にその部分、本来アーティストと呼ばれる根本の部分が欠如していることが多く見受けられたのですが、いつまでも与えてもらおうとだけ想うのではなく、与えることの出来るダンサーに、想像し考え、形に表せるアーティストとしてのバレエダンサーになってもらえたらと願っての企画です。


なぜそうなってしまったのかはダンサーだけの責任ではなく、そのように作り上げた指導者が原因ですが、お教室の先生が一生その子の面倒を見れる訳もないので、結局はダンサーとして自立出来るか、最終的にはそれを教えてあげることが大切だと想います。


プロになると決めた子ども達には自分達の力で作品や舞台、仕事を作り出せるような想像力と実践力を持ったアーティストになってもらいたいと願っています。

例えそれが「ダンサー」というものでなかったとしても、アーティストとして「表現」を考えるのならば、他の方法を取ったっていい。

僕自身がそうであるように、広い視野で自分自身を活かせるようになってもらいたいと想っています。